2008年12月31日水曜日

31.高齢化社会の特徴

高齢化社会の特徴とは、①医療費・年金の膨張、②高齢者の個人資産の増大。この二つに尽きます。①医療費や年金の膨張とは、税金が年寄にたくさん使われるということを意味します。年寄を大事にすればするほど、税金投入額が増えるのです。
②高齢者の個人資産の増大とは、後日触れたいと思いますが、個人資産が年寄に集中しているという事実です。
高齢化社会の特徴とは、一言でいうと、「お金持ちの年寄に、もっとお金をかける」社会です。金持ちに国の税金をたくさん使い、貧乏人には使わないという社会のことです。
これでは、若者に不平等感が生じるのは当然です。昔(江戸時代以前?)は、年金などありませんでした。庶民が利用できる金融機関も、質屋以外なかったと思います(頼母子講があったとは思いますが、金融機関とは言いがたいようで・・・) 要するに、年金も貯金もなかったのです。高禄武士以外、将来の保証など何一つない環境だったのです。みんな生きていくのが精一杯で、年寄にお金をかける余裕などなかったのです。
それがいまや、年寄にお金をかけるのが当たり前ということになってしまっています。年寄を大事にするのは当然だから、年寄にお金をかけるのは当然だということでしょう。敬老思想という点では、江戸時代も今もさほど変わってないように思われます。しかし、江戸時代のようにお金の余裕がない時代から、現代のように税金の余裕が出てきた時代にかわると、極端に年寄にお金をかけるようになってしまいました。高齢者福祉などに、お金をかけるのが当たり前という感覚になっています。敬老ということと、お金をかけるということを混同しているのです。年寄にお金が行き過ぎて、若者に行き渡らないのならば、年寄に我慢をしてもらうという発想が欠如しているのです。ここのところを、年寄自身も含めて、みんなで考えてもらいたいのです。もう一度当たり前と思っていることを、考え直してもらいたいのです。(明日は元旦につき休み、明後日、2日につづく)

0 件のコメント: