2008年12月25日木曜日

27.死に花

近年、葬儀が終わって出棺する直前に、遺族や故人と親しかった人たちが棺の中の故人に、折った花を捧げるということが行われています。まさか、死に花を咲かせているのではないと思います。いつごろから、こんな習慣ができたのでしょうか。どうやら葬儀社が考え出した、演出のような気がします。
ところが最近では、棺の中の故人の死に顔をケータイで撮る人が出てきているようです。新聞に載っていました。撮影する人は、何を考えているのでしょう。きっと何も考えていないのだと思います。結婚式のスナップと同じように気楽な気持ちで、記念にと思って撮っているのかもしれません。これでは、死に光が台無しです。せっかくの死に花も、咲くどころか枯れてしまいそうです。
ところが今、いいアイデアが浮かびました。前に書きましたが、延命治療を続けると顔がむくんだり、苦しい相になったりするということでした。ということはいっそのこと、ケータイによるお別れスナップを習慣づければどうでしょうか。この世の最後のお別れ写真の顔がむくんでいたり、苦しんでいたのではみっともなくて悔いが残ります。だから、延命治療を望む人が減ると思うのです。もちろん冗談ですが。(明日につづく)

0 件のコメント: