2008年12月11日木曜日

18.医療費の膨張

年寄が一番恐れていること、あるいは年寄になったときに最も恐ろしいと思うことは、「ボケて動けなくなって、長生きすること」ではないでしょうか。そのために、年寄は必要以上に病院に行きます。
長生きをすればするほど、病気になる可能性は増大します。去年の総医療費のうち、70歳以上の年寄の割合は43%だそうです。団塊の世代が70歳代に突入するのに、10年かかりますが、そうなるとこの数字が50%を超えるのは間違いありません。総医療費の70%以上が、年寄に使われる時代が来るのは、そんなに遠い日ではないでしょう。
1973年から実施した、老人医療の無料化は暴挙といっていいでしょう。経済成長期に、官僚が無責任に作った制度です。最近では、少し反省して有料化に向けて、知恵を絞っているようです。
ともかく、老人医療の無料化制度が残した病院通いという後遺症は、現在でも色濃く残っているのです。(明日につづく)

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