2008年11月20日木曜日

4.内戦の始まり

今、日本の国で静かにそして着実な足取りで、内戦が進行しています。今は個人レベルで起きている事件の数々も、いずれは集団レベルの事件に発展していく可能性があります。何かのきっかけで、大勢の人間がグループ化して戦闘集団となり、日本は内戦状態になる。内戦の争点は、「夢」です。夢をもてなくなった人間が、国や他の日本人に対して仕掛けていく戦いなのです。あと数年しか寿命がない年寄にはあまり夢は必要でないし、夢がもてないことが不満とはなりません。問題は若者です。平均寿命が80才以上になって、あと50年も60年も生きていかなければならない若者たち。彼らは夢がないのに、半世紀以上も生きていかなければならないのです。
最近若者の間で、大麻がはやっています。起訴された容疑者の三分の二は、10~20代の若者です。人生これからという時に、先々の準備もせずに、ただ麻薬の世界におぼれている若者が増加している原因は何でしょうか。そうです。この先の人生に夢がもてないからです。
アメリカで何故黒人の犯罪が多いか、ご存知でしょうか。私はやはり大半の黒人が、夢をもてないからではないかと思うのです。
人間の生活に必要なものは何か? 衣・食・住? それだけでは不十分です。プラス夢です。夢がもてなくなれば、たとえ衣・食・住が充足されていたとしても、人間は生ける屍です。
今、フリーターを含めた失業者つまり定職を持たない若者は、500万人を超えています。経済の状態を見ていると、その数は今後ますます増えるでしょう。夢をなくした若者たちと彼らに同調する大人たちが結束して、社会に対する不満を爆発させたらどうなるでしょうか。
振り込め詐欺が頻繁に起きていて、被害者が後を絶ちません。これは貧しい若者の、豊かな年寄に対する報復と捉えたらどうでしょう。若者や子供たちの老人殺しも、しょっちゅう起きています。これは夢をなくした若者の、口だけ出して金を出さない年寄に対する不満の暴発と見てはどうでしょう。若者の年金未加入、非加入。これも若者の、国や役所に対する失望と抵抗と考えてはどうでしょう。(明日へつづく)

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